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はじめての家づくり

家づくりの流れ|注文住宅の進め方 ステップ3.住宅会社の選び方

はじめに

1級建築士で宅建士、リーフの猪倉です。

前回のブログ「家づくりの流れ|注文住宅の進め方 ステップ2.資金計画」では、資金計画のポイントについてお話ししました。

今回はいよいよ、「ステップ3・住宅会社の選び方」です。

住宅会社を選ばれる時に、皆さんがよく言われるのが

「ハウスメーカーと工務店、どちらがいいの?」ということ。

このブログでは、その点も掘り下げてお話ししていきたいと思います。

注文住宅の資金計画は大阪狭山市のリーフアーキテクチャへ

1.ハウスメーカーと工務店の違いを徹底比較!

ハウスメーカーの特徴とメリット・デメリット

ハウスメーカーは全国規模で展開する住宅会社で、規格化された住宅を提供しています。大量生産によるコスト削減が可能ですが、地域の特性に合わせたカスタマイズがしにくいなど、自由度が低くなる傾向があります。

メリット

  • 品質が安定している
  • 施工スピードが早い
  • アフターサービスが充実している

デメリット

  • 設計の自由度が低い
  • コストが比較的高め
  • 地域に特化した対応が難しい

ハウスメーカーは、多くの標準化された住宅プランを提供しており、短期間での施工が可能です。また、大手メーカーは保証期間が長く、メンテナンスサービスが充実しているため、長期的な安心感を得られます。しかし、自由設計の幅が狭く、オリジナリティのある住宅を希望する場合は追加費用が発生することが多いです。

工務店の特徴とメリット・デメリット

工務店は地域密着型で、比較的小規模な会社が多いです。その地域の特性に合わせた意匠や断熱構成が可能です。顧客の希望に柔軟に対応できる一方で、品質や能力のばらつきがある場合もあります。

メリット

  • 設計の自由度が高い
  • 地域特性に応じた家づくりができる
  • コストを抑えやすい

デメリット

  • 施工品質が会社によって異なる
  • アフターサービスが限定的な場合がある
  • 施工期間が長くなることがある

工務店は、注文住宅に特化しているところが多く、施主のこだわりを細かく反映できるのが魅力です。地域の気候や風土に合った設計が可能であり、地元の職人とのつながりが強いため、手厚いサポートが期待できます。ただし、施工品質にばらつきがあることが多く、事前に実績を確認することが大切です。

自分に合った選び方を見極めるポイント

ハウスメーカーと工務店のどちらを選ぶかは、自分の家づくりのスタイルによって決まります。

  • 自由設計を求めるなら工務店 … 完全オリジナルの家づくりをしたい人に最適。
  • 品質や保証を重視するならハウスメーカー … 長期保証やアフターサポートを求めるならおすすめ。
  • コストを抑えつつデザインと性能を重視するなら地元の優良工務店を探す … よく勉強している工務店はデザインや性能面でハウスメーカー以上のスペックを実現します。気温や湿度、日照条件、その地域ならではの意匠、材料など、こだわりも優れています。またそれを比較的リーズナブルな価格で実現できます。

住宅展示場やモデルハウス、OB施主宅の見学をするなど施工実績の確認を通じて、自分に合った選択肢を絞り込むことが大切です。完成してからでは見ることの出来ない、構造見学会に参加するのも良いでしょう。

大阪の注文住宅はリーフアーキテクチャ

2.住宅会社選びで失敗しないための優先順位

理想の家づくりに必要な条件を明確化する

家づくりの前に、どんな生活をしたいか、どんなデザインや設備が必要かを具体的に考えましょう。例えば、収納スペースを重視するのか、開放的なリビングを希望するのかによって、選ぶべき住宅会社が変わります。

予算配分と費用のバランスを取るコツ

  • 総予算を決め、必要な項目ごとに配分する
  • 見積もりを比較し、隠れたコストをチェックする

家づくりでは、本体価格以外にも地盤改良費や外構工事費、設計費用などの諸経費が発生するため、総額で考えることが重要です。予算を決めたら、無理のない資金計画を立てましょう。ステップ2でお話ししたような、資金計画表、スケジュール表を前もって作っておくと安心です。

性能・デザイン・保証で重視するべき点

  • 断熱性能や耐震性能を確認する
  • デザインの自由度と施工品質を比較する
  • 保証内容とアフターサービスの充実度を確認する

住宅性能は快適な暮らしを支える重要な要素です。特に、気密性や断熱性能が高い住宅は、光熱費を抑えることができるため、長期的に経済的なメリットがあります。

断熱性能は断熱等級6以上、できれば6+

断熱性能は2025年4月から省エネ基準(断熱等級4)が義務化されますが、これは大変低いレベルです。2030年にはその上の断熱等級5が義務化されることが決まっており、2050年に向けてさらに上位の等級や太陽光の設置などが求められます。これから家を建てるなら少なくとも断熱等級6以上、できれば6+(Ua値0.3台)を目指しましょう。

気密性能は全棟実測でC値1以下、できれば0.5以下

いくら断熱性能を高めても家が隙間だらけなら、全く効果がありません。必ず、実測で気密測定をしてC値で1以下、できれば0.5以下を保証してくれるところを選びましょう。

耐震性能は許容応力度計算の耐震等級3

耐震性は住宅会社によっていろんなアピールをするところがありますが、結局のところ、許容応力度計算の耐震等級3を取れているかどうかが一番大切です。「耐震等級3相当」とは異なりますので注意が必要です。

注文住宅の資金計画は大阪狭山市のリーフアーキテクチャへ

3.住宅会社選びの流れとステップを解説

住宅展示場やモデルハウスの効果的な活用法

住宅展示場では、実際の建物を見て、各メーカーの特徴を比較できます。構造や設備の違いを確認し、自分の希望に合った会社を探しましょう。

見積もり比較で注目すべきポイント

  • 仕様書と費用を細かく確認する
  • 不明な点は担当者に質問し、納得できるまで調整する

見積もりの比較では、単に価格を見るのではなく、仕様や保証内容をしっかりチェックすることが大切です。

契約までの注意点と決定時の判断基準

  • 契約前に必ず契約内容を精査する
  • 保証内容や支払い条件を確認する

契約時には、契約書の内容をしっかり確認し、後々のトラブルを避けるために細かい部分まで把握しておきましょう。

4.住宅会社選びで参考にしたい診断方法

タイプ別フローチャートで自分の傾向を知る

ハウスメーカー選びでは、自分のライフスタイルや優先順位を明確にすることが重要です。例えば、「コストを抑えたい」「デザインにこだわりたい」などの要素を整理し、フローチャート形式で選択肢を絞り込むと良いでしょう。

2社で迷ったらどちらを選ぶべきか?

2社の候補がある場合は、以下のポイントで比較してみましょう。

  • コスト … 予算内に収まるかどうか
  • 施工品質 … 実際の施工事例を確認
  • 住宅性能… 断熱気密耐震など
  • アフターサポート … 保証やメンテナンス体制
  • 設計自由度 … 希望する間取りや仕様に対応可能か

無料診断やチェックポイントの活用法

ハウスメーカー選びには、専門家による無料診断を活用するのも効果的です。また、口コミや評判を調査し、実際の施主の意見を参考にすることも重要です。

大阪の注文住宅は断熱等級6.5が標準仕様のリーフアーキテクチャ

5.工法や構造の違いと選択基準を知ろう

在来木造・鉄骨・2×4などの工法の特徴比較

住宅の工法にはさまざまな種類があり、それぞれに特徴があります。在来木造はコストが抑えられ、断熱性が高いのが魅力です。鉄骨造は耐震性・耐久性に優れますが、コストが高めで断熱が弱点です。2×4(ツーバイフォー)工法は気密性・断熱性に優れ、工期も短いのが特徴です。

断熱性や耐震性能など構造で確認する項目

快適な住まいを実現するためには、断熱気密性能と耐震性能の確認が不可欠です。断熱気密性が高い住宅は冷暖房費を抑え、快適な室内環境を維持できます。耐震性能では、耐震等級や基礎構造の強度、制震ダンパーの有無などを確認し、安全性を確保することが重要です。

専門家に聞くべき質問と提案の見極め方

住宅の工法や構造について専門家に相談する際は、以下のポイントを質問すると良いでしょう。

  • 使用する建材の特徴と耐久性
  • 断熱性能の具体的な数値や施工方法
  • 地震や台風に対する耐久性の実証データ

また、提案内容が自分のライフスタイルや予算に合っているかをしっかり見極めることも大切です。

6.住宅会社の実績と担当者の重要性

過去の施工事例で分かる信頼の会社選び

施工事例は、その住宅会社の実力を判断する大きな材料になります。過去の施工事例を見て、デザインや品質、施工の仕上がりなどを確認しましょう。また、実際に住んでいる施主の声や口コミも参考にすることで、より正確な判断ができます。

営業マンや担当者との相性チェック方法

家づくりは長期間にわたるプロジェクトとなるため、担当者との相性が重要です。信頼できる担当者かどうかを見極めるために、説明のわかりやすさや対応の迅速さ、親身な姿勢などをチェックしましょう。相性が良いと、ストレスなくスムーズに家づくりを進めることができます。

保証期間やアフターサービスで見る安心感

住宅の保証やアフターサービスは、建てた後の安心感に直結します。構造躯体の保証期間や定期メンテナンスの有無、修繕対応のスピードなどを確認し、万が一のトラブルに備えることが重要です。長期保証が充実している会社を選ぶと、将来的なリスクを抑えられます。

7.理想の家づくりを叶える設計とデザインの工夫

間取り設計で押さえておきたい技術と知識

間取りは、住みやすさに大きく影響する要素です。家事動線の効率化、収納スペースの確保、将来のライフスタイルの変化に対応できる柔軟な設計が求められます。また、採光や通風を考慮したプランニングも快適な住環境を作るうえで重要です。

デザインの自由度と規格住宅の違いを理解する

デザインの自由度が高い注文住宅は、自分好みの家を作れる反面、コストがかかることもあります。一方、規格住宅は設計がある程度決まっているため、コストを抑えやすいですが、カスタマイズの幅が狭くなります。どちらを選ぶかは、予算と希望のバランスを考えながら決めるとよいでしょう。

イメージ通りの完成度を高めるステップ

完成度を高めるためには、設計段階で細かい部分までしっかり確認し、イメージを共有することが大切です。模型や3Dシミュレーションを活用し、完成形を具体的にイメージすることで、理想と現実のギャップをなくすことができます。

注文住宅の資金計画は大阪狭山市のリーフアーキテクチャへ

8.予算オーバーを防ぐ費用管理と資金計画

単価を把握し適切なコスト配分をするコツ

家づくりの費用は、建材や設備、施工費などさまざまな要素で決まります。単価を把握し、優先順位を決めてコスト配分を適切に行うことで、予算内で理想の家を実現しやすくなります。

完成度と価格のバランスを見極める方法

価格を抑えつつも、満足度の高い家を建てるには、コストパフォーマンスを考えた選択が必要です。こだわりたい部分には予算をかけ、妥協できる部分ではコストを抑えるなど、メリハリのある計画を立てることが重要です。

追加費用やオプション選びの注意点

注文住宅では、オプションを追加することで予算オーバーになることがよくあります。契約前に、標準仕様とオプションの内容をしっかり確認し、予算内に収める工夫をしましょう。

大阪の注文住宅は造作ソファの得意なリーフアーキテクチャ

9.住宅展示場やモデルハウスを見学するポイント

エリア内の情報収集を効率的に進める方法

住宅展示場やモデルハウスを見学する前に、エリア内の住宅会社の情報を集め、比較検討しておくとスムーズです。事前に候補を絞り込み、効率的に情報収集を行いましょう。

予約・現地訪問時に準備しておくリスト

現地訪問前に、確認したいポイントをリストアップしておくと、見学がより有意義になります。間取り、使用されている建材、設備の仕様など、重要な項目をチェックしましょう。

実際の建物をチェックする重要な項目

見学時には、建物の構造や仕上がり、施工の精度などをしっかりチェックしましょう。また、担当者に質問し、気になる点を明確にしておくことも大切です。

まとめ

家づくりは一生に一度の大きな買い物であり、慎重な選択が求められます。ハウスメーカーと工務店の違いを理解し、自分の理想や予算に合った住宅会社を選ぶことが成功のカギです。

また、過去の施工事例や担当者の対応、保証・アフターサービスの充実度も重要なポイントです。
設計やデザインの自由度、工法の選択、資金計画など、多くの要素を総合的に検討しながら進めることで、後悔のない住まいづくりが可能になります。本記事があなたの家づくりの参考になれば幸いです。

さあ、これで家づくりの流れのステップ3である「住宅会社選び」ができました。
次のステップ4「土地探し」へ進む準備をしましょう!

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【注文住宅の進め方 ②資金計画】
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【注文住宅の進め方 ④土地選び】
【注文住宅の進め方 ⑤設計】
【注文住宅の進め方 ⑥契約・着工準備】
【注文住宅の進め方 ⑦着工・上棟】
【注文住宅の進め方 ⑧完成・引渡】


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