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家具から始める家づくり、リーフの猪倉です。

家を建てる際にうまく活用したい様々な補助金。

この補助金をめぐって最近色々な動きがありました。

 

こどもみらい住宅支援事業の打ち切り

今年の家づくり補助金関係の主役であった「こどもみらい住宅支援事業」

本来、交付申請の締め切りが来年の3月末でしたが、

11月頃に予算の消化率が70％になったと発表されるや

急速に交付申請が増え、11月28日に予算上限に達したとして打ち切りに。

 

 

本来補助金は前もって決められた予算があり

この補助金も令和3年度補正542億円と令和4年補正予算600万円の計1142億円もの予算があって

締め切り前でも予算上限に達したら打ち切りと、ホームページでも表示はされていたのですが

補助金を当てにして予算を組んでいた方々からプチ炎上。

 

「こどもみらい」の後継補助金として

令和4年の補正予算で組まれた「こどもエコすまい支援事業」は

省エネ基準以上であれば補助金がもらえた「こどもみらい」と異なり

ZEH水準の外皮であることが前提なのですが

契約が11月8日以降、着工が12月なかばの事務局設立（結局12月16日に設立されました）

以降というスケジュール。

 

契約がそれまでに終わり、12月初までの着工の方は

その谷間に入ってしまい、どちらの補助金も受けれれないとお言う事態に。

「こどもみらい難民」なる言葉も生まれました。

 

 

事務局への抗議の電話も殺到したみたいで、議員の方々も動き

何と救済措置が発動。

こどもエコすまい支援事業の期日が変更されました。

 

 

救済措置が発表

契約日がもともと11月8日以降であったのが制限なしになった事。

また、着工日が12月16日の事務局設立以降であったのが

「11月8日以降の対象工事の着手」に変更。

対象工事とは基礎工事以後の工程の工事

と説明されていて、いわゆる上棟にあたると思われます。

これによって、ZEH水準の断熱性能で建てられていた場合は

かなりの方がこの救済措置の恩恵にあずかれそうです。

 

 

断熱性能が足りない場合は

問題は、ZEHに至らない断熱性能で計画していた場合で

国土交通省の発表資料によると

ZEHレベル未満（省エネ基準レベルや旧基準の認定長期優良住宅等）から

ZEHレベルの省エネ性能へ変更を行うケースを支援するため、相談窓口を設ける予定。

とありますから、何らかの対策は取られそうです。

しかし、すでに着工済みで、という事は確認申請も済んでいて、

その時点から外皮の断熱性能を上げるというのはなかなか至難の業。

断熱的に一番弱い窓の強化は、建築工事の早い段階で窓サッシなどは発注を終えてますから、

断熱内窓を追加するとかすればよさそうですが、

天井（屋根）、壁、床（基礎）の断熱構成を変えるのは構造にもかかわってくるので

なかなかむつかしいかと思います。

 

補助金を使うときはしっかり調べる

今回の混乱の一因には、住宅会社側が、施主さんに補助金の特性（補助上限に達すると締め切り前でも終了）

をしっかりと説明しておかなかったというのもあるかと思います。

建築会社がこの補助金のリスクをしっかり説明しないままに、

資金計画の中に補助金を入れていたのであれば責任は免れないでしょう。

これから家づくりをされる場合、補助金の利用をお考えの場合はご自分でもよく調べられて、

いろいろなリスクを避けることが必要なのでは、と思います。

 

これからは断熱等級7（G2）を標準に

少し話はそれますが、今回のこどもエコすまい支援事業の特徴は、

断熱性能がZEH水準に引き上げられたという事。

今年10月に改正された長期優良住宅の断熱性能もZEH水準。

今後事実上の最低基準になってくるかと思います。

将来を見据えるとこれから新築をされる場合は断熱等級７，

HEAT20で言えばG2グレードがおすすめです。

このレベルになれば、壁掛けエアコン1台で家全体の空調コントロールが可能に。

ますます高騰するエネルギー代金から家計を守るためにも必須の性能と言えます。

是非、ご参考にされてください。

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