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大阪で高性能×インテリア住宅を建てる
家具から始める家づくり、リーフの猪倉です。
先日、令和5年度の補助金について、概略の発表がありました。
2050年のカーボンゼロに向けて、昨年あたりから国もようやく重い腰を上げた感があります。
2025年には今まで法規制のなかった断熱基準(6地域でUa値0.46)がようやく義務化。
また2030年にはZEH基準(Ua値0.6)になる見込みが出てきました。
新築住宅についてはようやくある程度の道筋が見えてきましたが
問題は既存ストック。
これからは、新築住宅以上に、中古住宅の断熱改修が課題となります。
そんななか、令和5年の住宅への補助金概要が10月28日に閣議て決定されました。
今年も実施された「こどもみらい住宅支援事業」が「こどもエコすまい支援事業」と名を変えて
新築時に100万円の補助金が出るほか、注目は省エネリフォームへの補助金が充実したこと。
こちらについてまとめてみたいと思います。
今回の省エネリフォームの内容は大きく3つ。
①高断熱窓の設置
②高効率給湯器の設置
③開口部・躯体等の省エネ改修工事
です。
①高断熱窓の設置
経産省、環境省の事業によって行われるもの。
従来も、断熱窓設置にはいろんな補助金がありましたが今回の補助金の特徴は
断熱性能によって補助金額が大きく変わるというもの
例えばガラスの面積が1.4㎡以上、サッシ(1か所)の面積が2.8㎡以上のもの。
こちらはいわゆる引違掃き出し窓と呼ばれる、リビングなんかによくある窓のサイズですね。
こちらだと窓の熱還流率、Uw値(W/㎡K)(窓から逃げる熱の量、少ないほど高性能)が
1.1以下で 48,000円
1.5以下で 32,000円
1.9以下で 26,000円
となります。
ちなみに、今年度、行われている「こどもみらい住宅支援事業」ですと
同じ大きさで、窓の性能値に係わらす補助金額は21,000円ですから
より高性能な内窓の設置ほど補助金額が増えていきます。
これが補助率1/2で上限200万円という事ですので
通常の戸建て住宅のすべての窓に内窓を設置してもその半額の補助金が支給されることになります。
注意点は補助額が5万円未満の場合は申請できないという事。ある程度数をまとめて申請する必要がありますね。
②高効率給湯器の設置
経産省による支援。
下図にその概要がありますが
家庭用燃料電池、いわゆるエネファームの設置には15万円。
ハイブリッド給湯器、いわゆるエコワンの場合は5万円
ヒートポンプ給湯器、いわゆるエコキュートの場合は5万円
の補助が出されます。
一番シェアが高いのはエコキュートですが、本来、エネルギー効率から言えば
もっと広まってほしいエコワンがエコキュートと比べて実際価格で30~40万円ほど高いことを考えれば、
エコワンの補助額を上げてほしかったという想いがあります。
まあ、エコワンの場合は一部とはいえ化石燃料(ガス)を使用するので、という事情があったのかもしれませんが。
③開口部・躯体等の省エネ改修工事
国交省のこどもエコすまい支援事業によるもの。
こちらは躯体の断熱改修(壁、床、天井などの断熱)や節湯水洗、高断熱浴槽が対象になります。
開口部の断熱改修もありますが、同じ項目での申請はできないので①を使う方が良いと思います。
こちらの補助額は1戸当たり30万円ですが
子育て世代、若者夫婦世帯だと上限45万円、さらに既存住宅購入を伴う場合は60万円まで上限が広がります。
①~③すべて活用すると、結構な補助額に。
建材価格高騰の昨今、中古住宅を購入してリフォームを考えている方には心強い味方となるでしょう。
こちらにも細かい規定があります。
まず、工事請負契約が令和4年11月8日から令和5年12月31日までに締結されていること。
令和4年11月7日までに請負契約を締結した工事や、それの変更契約は対象になりません。
また、工事の実施時期ですが、施工業者が事業者登録をした後(おそらく、今年の12月~来年1月くらい)に
工事を着工し、令和5年12月31日までに工事が完了して交付申請するものが対象となっています。
当然、着工の前には請負契約がなされていないといけませんので、スケジュールとしては
1.令和4年11月8日以降に請負契約
2.令和4年12月半ば以降に施工業者が補助金事務局に登録、工事の申請をしてから着工
3.令和5年12月31日までに工事を完了し、完了届を提出
という感じになるかと思います。
今年すでに、こどもみらい住宅支援事業に登録している建築業者は、
こどもエコ住い支援事業の事務局が出来たらそちらから、引き続き、
本事業に登録するかどうかの確認が入るという事です。
ですので、現在、こどもみらい住宅支援事業の登録業者になっていれば、よほどの理由がない限り、
来年のこどもエコ住い支援事業等の登録業者になると思われます。
ちなみにリーフアーキテクチャも登録業者です(^^;
この支援事業の実施には、建材メーカーの登録認定作業などまだまだ細かい作業がありますので
詳細は今後明らかになってくるかと思います。
少なくとも、来年、省エネリフォームをお考えの方は使えるチャンスが大いにあるのでぜひ活用をお勧めいたします。
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