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建築探訪

うめきた広場を訪ねて|人が集う場とは

1級建築士で宅建士のリーフアーキテクチャ代表、猪倉(いくら)です。

先日のお休みに、大阪駅北側で再開発が進んでいた「グラングリーン大阪」の「うめきた公園」に行ってきました。

今までの大阪の再開発計画にはあまり見られなかった、池のある芝生公園をが誕生していて、大変すばらしい出来栄えでした。

今回のブログはこの「うめきた公園」について取り上げたいと思います。


1: うめきた公園ってどんな場所?

023年10月大阪市「大阪駅北地区全体構想」より 開発前のうめきた地区の様子

うめきた公園は、大阪の中心に位置する「グランフロント大阪」の北側に広がる緑豊かな都市公園です。

このエリアは、かつて24ヘクタールにも及ぶJR(旧国鉄)の貨物駅があった場所で、長年にわたって再開発が議論されてきました。

2002年より「うめきた地区」として開発が始まり、2013年には先行開発区域として「グランフロント大阪」が誕生。

2期区域として「グラングリーン大阪」の開発がスタート。

その1部が2024年9月6日に先行して街びらきを行い、その中心にあるのが芝生広場に池を備えた「うめきた公園」になります。

実はこのエリアは、私が建築学科の学生だったころにすでに再開発の議論が進められていました。

建築学科の学生は、3年次に4年生の先輩の卒業設計を手伝う習わしがあるのですが、この時、私がお手伝いした先輩が選んだ敷地がこのJR大阪貨物駅跡地、いまのうめきたエリアだったのです。

その先輩はドローイングのスキルが秀逸で、広大な敷地に魅力的な施設を配置したその計画を見る人が驚くような迫力で表現していました。

教授や学生の前で行う講評の時も高い様かを得ていた記憶があります。

そのような、思い出のある場所だったので、このうめきたエリアが先行街びらきしたと聞き、現実のうめきたをこの目で見たいをこの地を訪れたのでした。


2: うめきた公園の見どころ

UR都市開発機構 うめきたプロジェクト HPより

うめきた公園の一番の魅力は、広々とした芝生広場です。

都会の真ん中にこれほど大きな緑地があること自体が驚きで、小さな子供たちを連れた家族や、芝生の上でリラックスするカップル、あるいは大阪を訪れた観光客の方々など、多くの人々が自由に時間を過ごしています。

また、公園の中には小さな池もあり、そこでは子どもたちが元気よく水遊びをしている姿が見られます。

自然の中でのびのびと遊べる環境が、都会の中にあるというのは非常に貴重で、子どもたちの笑顔が印象的です。

さらに、カフェやアートも点在、成長すれば森になるであろう植栽の中を遊歩道が通り、人々が自然に集まってくる仕掛けが随所に見られます。


3: うめきた公園を歩いてみた

前置きはこれぐらいで(^^)

それでは、実際に歩いた順に従ってうめきた公園をご紹介していきます。

現在はまだうめきた公園への道しるべなどが整備されておらず、梅田の地下街などを歩いていても大阪駅からのアクセスがややわかりづらい状況です。

まあ、梅田地下街はもともと「迷宮」としても有名ではありますが。。。

とにかく大阪駅の北西方向なので、IR大阪駅の西口から高架を北へ抜けて横断歩道まで来ると、その向こうにそれらしき空間が見えてきました。

ビルとビルの間を抜けると大きなドーム状の屋根の下に出ました。

大空間を軽やかな膜で覆い、先に見える芝生広場へのゲートにもなっています。

この屋根は、金沢21世紀美術館などで世界的にも有名な建築家ユニットの設計。

大屋根を抜けると芝生広場が目の前に広がります。

ビルとビルの谷間にできた天然芝の広場はきれいに手入れがされていて、歩いていてもとても気持ちがいい。芝生広場の奥には人工池が見て、たくさんの子供たちが水浴びをしていました。

広場の向こうには原広司さん設計の梅田スカイビルが。

このビル、うめきたの開発が出来るまで、大阪駅から暗い地下道を通らないといけない、大変アクセスの悪いビルだったのですが、ようやく表玄関を備えたという感じでした。

人工池は緩やかに傾斜になっていて、一番深いところでも推進30センチ前後。

子供が安心して遊べる深さです。

池からやってきた方向を振り返ると、大屋根の曲線がとても綺麗でした。

池からは時折、噴水が。水がキラキラと輝き、子供たちは喜んではしゃいでいました。

その奥に見える梅田スカイビルとウェスティンホテル。

このアングルから見る光景は、大阪の新名所ですね。

少しのどが渇いていたので、池の近くにあったカフェでビールを(^^;

店内に席はなく、屋外のテラス席や公園のベンチなどで自由に飲める感じでした。

休んでいるとビル風が結構強く吹いてきます。

冬になると、強風になるかもしれません。。

ビールを飲み終えて、公園の北側に抜ける遊歩道を歩きました。

両側には様々な植物が植えられていて、これらが成長する事にはすごく雰囲気のいい森の小径が誕生することでしょう。

スロープを降り切ったところにあったカフェは木の外壁仕上げ。

建物の仕上げにもいろんな配慮がされています。

公園の北東角に出ると目の前に梅田スカイビルが。

これでようやくスカイビルも大阪の玄関に出てくることができました。

公園の東側からはスロープが公園を取り囲むように続いていました。

こちらから見下ろす公園の風景もとても素敵。多くの人々がカメラを構えて写真を撮っていました。

スロープが屋根の上に差し掛かって、その曲面がきれいに見えます。

スロープを登りきると先ほど通り抜けた大屋根の下を眺めることができました。

スロープはこのまま、ルクア(大阪駅に隣接している商業施設)の2階に接続。

ルクアの店内を通過して大阪駅中央北口に出ることができました。

うめきた広場に行くにも、このルートが一番わかりやすそうですね。


4: 人が集まる仕組み

最近の都市開発では、忙しい生活の中で人がぼーっとリラックスできる場所が少なくなっているように感じます。

しかし、うめきた公園は違います。芝生広場の横で、子どもたちが池で遊ぶ様子を眺めながら、自然と自由な時間を過ごせる空間が広がっています。

この公園には、「何もしない」時間を楽しむための工夫がいっぱいあります。

広々とした芝生、自然の中でのんびりと過ごすことができるベンチ、そして子どもたちが楽しそうに遊んでいる風景が、自然に人々を引き寄せます。

大都市の中にあっても、こうした穏やかな時間を過ごせる場所があることは、心の余裕を持てる大切な空間と言えるでしょう。

この空間を体感しながら、住宅でも同じことが言えるのではないかと考えを巡らせていました。家族が自然と集まる家。

目の届く範囲でそれぞれが好きに活動しながらゆる~くつながっている家。そういう家になるためには、自由な使い方の出来るいろんな「居場所」が必要です。

それは今までのいわゆるLDKと呼ばれるものだけではなく、ロフトだったり、ヌックだり、小上がり和スペースだったり、リビングデスクだったりします。

そのような家は家族のきずなを大切に育んでくれる素敵な場所になるに違いない。

そういうことを考えつつ、うめきたを後にしました。

新しくできた大阪の新名所。新しい大阪の玄関口はとても良い空間です。

梅田方面に行かれることがあればぜひ訪れてみてください!

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