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家具インテリア

家具の町、福岡県大川市に行ってきました

日本の家具の一大産地「福岡県大川市」

1級建築士で宅建士のリーフアーキテクチャ代表、猪倉(いくら)です。

少し前ですが、10月8日、日帰りで福岡県大川市へ行ってきました。

大川市はその周辺地域、柳川市や佐賀県諸富町を含め、日本を代表する家具産地です。

私も、実家の家具店に入社して間もなくの頃から仕入れや情報収集に通うようになりました。

そのころから、毎年、1月、4月、7月、10月と年4回の展示会が行われています。

一番足しげく通った頃は毎月のように訪れていましたが最近は回数も減少。

しかし、現実的な(一般家庭で流通するミドルグレードという意味で)家具インテリアの潮流を見るには欠かせない展示会です。

一般に、設計事務所や工務店が家具を扱うとなると北欧や一部国内メーカーでもハイグレードのメーカーに偏りがちです。

自分も、大学院をでて最初に就職したのが設計事務所なのでよくわかります。

ブラドメーカーの家具は設計事務所にもよく営業がくるし、そもそもブランドとしての知名度が高いので設計事務所、工務店側もなじみのところが多い。

しかし、それらのメーカーが一般家庭で使われているかというと必ずしもそうではない。

実は、日本国内にもデザインも品質も良くて価格も手ごろな家具はたくさんありますが、そのような中堅メーカーは営業力や宣伝力が乏しくあまり知られていません。

家具から住宅までワンストップでご提供するのがリーフの一番の強み。

これら、実力がありながらなかなか知られていない国内の中堅家具メーカーさんの商品を紹介していくのが国内家具の情報に詳しい我々の使命でもあるのかなと思います。

ということで、今回は忙しい中でしたが日帰りで行くことにいたしました。

その時の様子をご紹介させていただきます。

日帰りで大川市へ

以前は1泊2日、あるいは2泊3日で訪問していた大川。

初日に市内に3カ所ある総合展示会場(多くのメーカーが共同で出店)をめぐり、翌日から、各メーカーの個展を見て回るパターンが一般的でした。

最近は個別のメーカーさんに用があるときは、展示会の開かれてない時期に行き、展示会開催中は主に会場のみ廻るので日帰りでも十分可能になってきました。

自宅から車で1時間の関西空港へ移動。

そこからpeachで福岡へ。

空港前でレンタカーを借り1時間少しで大川市内へ。

午前10時にはもう展示会場へ到着することができます。

スタートは「エルバーレ」

最初に到着したのは「第3会場」と呼ばれてる「エルバーレ」

こちらには、大川周辺の家具メーカーだけでなく、他産地のメーカーさんや商社さんも集まっています。

リーフが昔から製造をお願いしている家具メーカーさんも出展されています。

到着した時は開場直後だったので、まだ人影がまばら。

入ってすぐにあるのが綾野製作所さんのブース。

こちらは香川県丸亀市のメーカーさん。

もともと、珠暖簾を作っておられ、その後、カップボードの製造を開始。

どんどん進化を重ね、扱いやすく、手入れのしやすい機能的なカップボードのメーカーさんになりました。

リーフではあまり扱いませんが、メラミン合板を使用したお手入れのしやすいカップボードが沢山並んでいました。

最近はやりのセラミック天板のダイニングテーブルも多数。

こちらは椅子メーカー、平田製作所さんのブース。

リーフビレッジにも展示している人気商品のスツールが入り口に。

ダイニングチェアを中心として、ダイニングテーブルやソファなども手掛けておられます。

ブース内には新作の椅子が。

このような展示会は新作、試作を展示して、来場者の意見を聞き、さらに開発を重ねる、という場でもあります。

タンス類などのいわゆる「ハコモノ」を得意とする丸田木工さん。

以前は婚礼タンスのメーカーさんとしていろんなタンスを作っておられました。

30年ほど前の家具業界の花型商品であったタンス類。

いまでは収納の主役はウォークインクローゼットに変わり、多くのタンスメーカーさんが廃業、もしくはリビングダイニング家具へ転換など、市場環境の変化に対応して事業を継続されています。

こちらのブースにあったのはウォークインクローゼットの中に置く整理タンス(チェスト)類。

ハンガーパイプで吊れる副以外に引出に収納したい衣類を整理する家具です。

表目は化粧板ですが、中を見るとしっかりと伝統的なタンス家具の作り方(べた底、蟻組、木釘止め)で仕上がっていました。

とあるブースで目に留まったダイニングチェア。

座面はカバーリングで取り外し出来て、値段もかなりお手頃。

ハーフアームのデザインも使いやすそうで展示導入することにしました。

同じブースにあった、テレビボードやソファ。

最近は住宅のコンパクトになり、以前のようにコーナー型や対面型のソファセットがなかなかレイアウトできなくなっています。

小ぶりでクッション性が良く、ある程度、使い方の変化にも対応できるソファを探していましたが、ちょうど良い感じでした。

ソファを選ぶ時のポイントは「後ろ姿も奇麗」であること。

最近のLDKがワンルームで連続している間取りが増える中、ソファも背面が見えるレイアウトをすることが多く、その時に後ろから見た時の美しさも大切なポイントです。

メイン会場の「大川産業会館」

エルバーレをあとにして向かったのはメイン会場である、大川産業会館。

ここにも、大川とその周辺だけでなく、日本各地のメーカーさん、商社さんが出展されています

最初に向かったのが、モールテックス家具の「ラフィンゲート」さんのブース。

リーフが関西圏での製造販売を承っています。

人気商品はダイニングテーブルやテレビボードなどですが、最近は、それに合わせて、洗面台やキッチン腰壁にモールテックス施工をすることも。

左官職人さんのコテムラをあえて出す仕上げなので大量生産には向きませんが、案外と自然素材系のお家や天然木家具との相性が良いのです。

待ち合わせしていたラフィンゲートの本田社長と。彼は以前加入していた家具フランチャイズの加盟店仲間。

もう、25年近くのお付き合い。その頃の縁が今の仕事に続いているなんてとっても素敵な事です。

お昼は会場内の食堂へ。

私がいつも選ぶのは福岡風の麺がほどよく柔らかくなったうどん。

甘く味付かされた出汁がお気に入りです。

昼食後、産業会館内のブースを探索。

今ではすっかりブランドとなった広松木工さん。

初めてであった30年前は広松さんも一般的なタンスメーカーさんでした。

大川ではいち早く、デザイナーさんとの協働に取り組み、ブランディング。

最近は九州の工務店さんのモデルハウスなどでもよく見かけます。

どの家具をみてもデザインも素晴らしく、価格もそこそこでお勧めの家具です。

関家具さんのショールーム

産業会館の後、もう1会場見た後に、関家具さんのショールームへ。

関家具さんを始めて訪れたのは30年前。

当時は、汚い(失礼)倉庫に価格訴求型の家具を並べて販売している卸問屋さんでした。

カリスマ関社長の指導の下、ぐんぐんと急成長。

関社長と言えば、以前いただいた名刺(広げたらA4大)に書かれた心得が強烈。

一部は何年か前にテレビで特集されたときに紹介されていました。

「失敗はすべて社長が責任を取るから、恐れずどんどんと新しいことにチャレンジしてください!」

そんな経営方針もあって、今では新卒の若手社員が毎年と新企画を打ち出してくる、大川で最大の家具商社さんです。

その新企画の一つが「関家具工務店」

関家具さんほどの力のある家具商社さんが家を始めるなんてこれは注目です。

九州は、全国的に知名度のあるスーパー工務店がひしめく激戦区ですが、どんな台風の目になることでしょう。

一枚板のブランディングに成功した「アトリエ 木馬」

一枚板は以前から多くの家具店や建材商社が取り扱ってきましたが、こちらは在庫、見せ方共に群を抜いています。

東京や大阪にも直営店を持つようになり、今では一枚板業界のトップランナーに。

最近はレジンをつかったテーブルの品ぞろえも増えてきています。

若い社員さんが企画開発した「ワンちゃんソファ」

室内でワンちゃんと暮らす家庭のために、傷が付きにくいファブリックを使用。

一緒にソファでくつろげるようにスロープ付き。

あるようでなかなかない、しっかりとした造りのロフトベッド。

最近は子供部屋を広めに作っておいて、子供が成長したら壁を立てて仕切れるようにするプランを取ることが多いですが、このロフトベッドを利用して簡易間仕切を作ると、子供が巣立った後にまた大きな部屋に戻すことも可能。

価格もお手頃でした。

キッチン収納。

リーフではフルオーダーで天然木無垢のキッチン収納を作っていますが、価格が高止まりするのが悩みの種。

こちらの商品はいくつかのユニットが規格化されて組合せでいろんなサイズに出来るので、価格を押さえたい時には重宝しそうです。

別館の「クラッシュゲート」館へ。

依然来た時とは建物が新しく立派になっていてびっくりしました。

クラッシュゲートは大阪の伝説のインテリアショップ「トラック」をオマージュしたテイスト。

作り込みすぎず、ラフな仕上げも生かし、海外工場の生産によりコスト抑えて、今では全国各地に直営店が出来るほどになりました。

何年か前には工務店さんへの直販ルートも開拓していたので、すでに取り扱いをされている工務店さんも在ると思います。

オーク材の「耳付テーブル」

手ごろな価格が魅力です。

エントランス周りにはたっぷりなグリーンも。

室内用のグリーンを入り口周りにたくさん置くのは、アクタスの青山店が以前はじめて、全国のインテリアショップが後追いしました。

しかし、なかなか維持管理が大変。

これだけの規模で売り場を維持できているのは見事です。

岐路へ

あわただしく駆け抜けた今回の大川展。

夜の8時前には空港にもどりレンタカーを返却。

少しも観光らしいことはできないタイトな時間割だったので、せめてもの博多ラーメンを空港ビルでいただきました。

豚骨スープの細麺が美味しい。

この後、最終便で帰阪するはずが機材繰りが付かないという事で搭乗が2時間ほど遅れに。

同じ搭乗口には運航中止になって代替便を待つ成田行きのお客さんもいてなかなかの混雑に。

LCCはたまにこれがあるんですよね。

何年か前は運K脳中止になってあわてて博多駅まで地下鉄で移動し、新幹線で帰ったことも。

待つこと2時間近く、ようやく搭乗することができました。

機内に入るときに運航遅れのお詫びの品で渡されたのはパインアメ(笑)

何はともあれ、無事に搭乗できて良かったです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

リーフの家づくりでは家具インテリアの提案も行い、住んでから暮らし心地を楽しんでいただく家づくりを心掛けています。

お家づくりのご相談だけでなく、家具インテリアのご相談も遠慮なく申し付けください。

今回、ご紹介した家具の一部は、弊社大阪狭山ショールーム「リーフビレッジ」に展示しています。

また是非、ご覧にいらしてくださいね!

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