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はじめての家づくり

家づくりの流れ|注文住宅の進め方 ステップ7.着工・上棟

はじめに 契約は家づくりの大切な分岐点

1級建築士で宅建士、リーフの猪倉です。

前回のブログ「家づくりの流れ|注文住宅の進め方 ステップ6.契約・着工準備」では、設計がまとまり、建築請負契約から着工準備までのポイントについてお話ししました。

今回は、「ステップ7 着工・上棟」です。

注文住宅の家づくりには、情報収集・資金計画・土地探し・設計…と、机上での検討が続く期間が長くあります。

しかし、いよいよ「着工」の段階に入ると、それまで図面の中で想像していた住まいが現場に立ち上がり、形として目の前に現れ始めます。

このステップ7は、家づくり全体の流れの中でも特に変化が大きく、施主の“実感値”が一気に高まるタイミングです。

ここでは、着工から上棟、その後の構造工事・防水工事・断熱工事までを丁寧に解説しながら、施主がどのように関わり、どんな点に気をつければよいのかを詳しくお伝えします。

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1.着工とは? 工事が正式にスタートする日

「着工」とは基礎工事を開始することを指します。
ただ単に「工事が始まる日」という意味ではなく、次のすべての準備が整ったうえで正式にスタートする、大きな節目でもあります。

着工前に整えておく主な項目

  • 地鎮祭の実施(任意)
    工事の安全を願い、土地の神様へご挨拶する儀式。
    形式にこだわらず、簡易的に行う場合もあります。
    簡易版地鎮祭の様子はこちらをご覧ください。
  • 近隣挨拶
    工事の音・車の出入りなどでご迷惑をかける可能性があるため、工務店と一緒に挨拶を済ませておくと安心です。
  • 仮設工事の準備
    仮囲い、仮設電気、仮設水道、仮設トイレなど、現場が適切に稼働するための設備を整えます。
  • 遣り方(やりかた)
    建物の配置・高さを正確に決める作業です。
    これがずれると、家のレベル(高さ)や敷地との取り合いに大きな影響が出るため非常に重要。
    施工会社の技術力や管理品質が表れやすい工程です。

これらを経て、いよいよ基礎工事が始まります。

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2.基礎工事の流れと重要ポイント

基礎は建物を支える“縁の下の力持ち”です。
見えなくなる部分だからこそ、正しい施工と適切な管理が求められます。

基礎工事の一般的な流れ

  1. 掘削(地面を掘る)
    設計図面通りの深さまで土を掘り下げます。
    設計GL(設計図面で設定している敷地の基準高さ)が周辺のBM(ベンチマーク・マンホールのふたなど、高さの基準となるポイント)から図面通りになっているか確認します。
  2. 砕石敷・転圧
    砕石を敷いて転圧し、地盤をより安定させます。
  3. 防湿シート施工
    地面からの湿気が上がらないように、基礎全体を覆います。
    防蟻剤を浸透させた防蟻シートを用いることもあります。
  4. 配筋工事
    鉄筋を正確な間隔と寸法で組みます。
    ここは住宅性能に直結する重要な工程であり、第三者検査を受けるケースも多い部分です。
  5. 配筋検査
    ・行政
    ・瑕疵保険法人(JIOなど)
    ・住宅会社独自の検査
    などで確認されます。
  6. コンクリート打設(底板→立ち上がり)
    天候を見ながら適切なタイミングで流し込みます。
  7. 養生
    コンクリートがしっかり固まる期間です。
    養生が不十分だと強度低下につながるため管理が重要です。

チェックすべきポイント

  • 鉄筋の“かぶり厚”が規定通り確保されているか
  • 寸法・配筋ピッチが図面通りか
  • ジャンカ(コンクリートの打ち損じ)がないか
  • 施工状況を写真で残しているか

見えなくなる部分だからこそ透明性が求められ、住宅会社の誠実さや管理体制がよく分かる工程です。
第3者監査システムを導入している場合は、これら施工中の状態を写真に記録しています。

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3.上棟とは?― たった1日で家の骨格が立ち上がる日

基礎ができ上がると、いよいよ「上棟」を迎えます。
上棟(じょうとう)とは、柱・梁・小屋組みまでを建て、家の大きな骨格が完成する日です。

上棟の日に何が行われる?

  • 大工さん5人~10人が一気に作業します。
  • 朝から夕方までで家のシルエットがほぼ完成します。
  • 1階 → 2階 → 屋根と段階的に組み上げます。
  • 最後に屋根下地(野地板)まで施工されます。

「思ったより大きい!」
「図面で見ていたより開放感がある!」
と多くの施主が感じる、家づくり最大の感動ポイントのひとつです。

上棟式は必要?

上棟式は、建物の形が出来上がったことをお祝いし、作業してくれた職人さんたちへ感謝の意を表すセレモニーです。
以前は現場でお酒や食事を賄い、宴会のようにする場合もありましたが、近年は簡易的なものが多くなっています。

  • お弁当やお菓子を用意するだけ
  • 簡単な手土産で職人さんへ感謝を伝える
  • 全く行わないケースも増加

と、施主のスタイルに合わせた形で実施されています。
また、上棟後に近隣の人たちに呼び掛けて「餅まき」をすることも。
近隣の方々と良好な関係を築くためにも有効です。

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4.上棟後の工事の流れ ― 性能を左右する重要フェーズ

上棟が終わると、次に進むのは「防水」と「構造」の工程です。

屋根・外壁の防水工事

  • ルーフィング(屋根防水シート)の施工
  • 透湿防水シートの施工
  • サッシまわりの防水テープ処理
  • バルコニーの防水処理

ここで防水にミスがあると、雨漏りリスクが高まります。
実は「雨仕舞(あまじまい)」の良し悪しは住宅会社ごとの施工精度に差が出やすいポイントです。

断熱・気密工事

  • 壁・天井の断熱材施工
  • 気密シート・気密テープ処理
  • 隙間の発泡ウレタン充填
  • サッシや配管まわりの気密処理

高断熱高気密住宅を手掛ける工務店ほど、この工程に時間と手間をかけています。
気密施工がちゃんとできているかを確認するために、「気密測定」を上棟後に行い、C値を測定します。

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5.施主が現場で確認すべきポイント

施主が“見ておくべき”タイミングは以下の3回です。

① 上棟後

図面との整合性が最も確認しやすいタイミングです。

  • 窓の高さ
  • スイッチの位置
  • 家具の収まり
  • 天井高さの感覚

家の外形が出来上がってる状態なので、空間全体の雰囲気がつかみやすく、今後の変更や調整の判断がしやすい時期です。

② 断熱材施工の前

ここは見逃せない重要ポイント。

  • 断熱材がきれいに詰められているか
  • 配管まわりの隙間処理
  • サッシまわりの気密テープ
  • 天井・壁の連続性

断熱は“やり直しがほぼ不可能”な工程です。
ここが雑だと性能に大きな差が出ます。

③ 石膏ボードで壁が塞がれる前

電気配線や下地の位置を確認できる最後のチャンス。

  • コンセント・スイッチの配線位置
  • 下地補強の有無(壁掛けテレビ・棚など)
  • 配管・ダクト経路
  • ユニットバスの周囲の断熱施工

この段階で写真を残しておくと、将来のリフォームやメンテナンスがとても楽になります。

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6.リーフの現場管理のこだわり ― 性能を守る施工品質の徹底

リーフでは、着工〜上棟のフェーズを「家の性能を決める最重要工程」と位置づけています。
以下は実際に行っている取り組みの一例です。

高断熱高気密の施工精度

Ua値0.40前後、C値0.5以下の高断熱高気密住宅を標準とするため、

  • 窓まわりの気密
  • 柱・梁との取り合い断熱
  • コンセント裏の気密処理
  • など細部まで徹底。

など細部まで徹底。

気密測定(C値0.5以下)

気密専門の測定員が現場で測定し、結果を施主にも共有します。

見えなくなる部分の写真報告

基礎・配筋・金物・防水・断熱などの工程をすべて記録し、後から見返せる状態にします。

自社設計の家具・キッチンとの取り合い調整

オリジナルキッチン・造作洗面・造作収納が多いため、
“大工・家具職人・設計”が現場で実寸を確認しながら調整します。

現場の整理整頓

資材が整然としている現場は、施工品質が安定します。
事故防止にもつながり、結果として家の仕上がりにも影響します。

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まとめ― 家が形になり、暮らしのイメージが膨らむ時期

ステップ7は、家づくりの流れの中でも特にドラマチックな変化を感じられる段階です。

  • 図面の中の住まいが、現場に立ち上がる
  • 基礎・構造・防水・断熱など、性能を決める重要工程が進む
  • 施主が現場で確認できることが多い
  • 完成後の暮らしをリアルに想像できるフェーズ

そして何より、
「自分たちの家ができていく」
その過程そのものが、家づくりの大きな思い出になります。

これから内装・外観の仕上がりへと進むにつれ、さらに“家らしさ”が増していきます。
ぜひ現場に足を運びながら、家の成長過程を楽しんでください。

さあ、これで家づくりの流れのステップ7である「着工・上棟」ができました。
最終のステップ8「完成・引渡」へと進みましょう!

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【注文住宅の進め方 ①情報収集】
【注文住宅の進め方 ②資金計画】
【注文住宅の進め方 ③住宅会社の選び方】
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【注文住宅の進め方 ⑥契約・着工準備】
【注文住宅の進め方 ⑦着工・上棟】←本記事
【注文住宅の進め方 ⑧完成・引渡】


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