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大阪市で高性能デザイン住宅の、アールプラスハウス大阪南港(リーフアーキテクチャ)の猪倉です。
このところ、土地選びのご相談、住宅ローンのご相談、家の性能や、工法などなど。
これから家づくりを考えておられる多くの方とお話をすることが増えてきました。
きっと、同じような事で悩んでおられる方は多いはず。
ということで、しばらくこのブログで
「初めての家づくりのための基礎講座」
と題して、ポイントを連載することにしました。
内容についてのさらなるご質問とかも受け付けますのでお楽しみに!
内容は個別相談会でよく出てくる話題の次の7項目で考えています。
今日は、1回目
です。
この前、カウントしたところ、大阪府だけでも住宅会社は181社ありました。
この中で、自分たちにあった住宅会社を選ぶのって至難の業です。
どのような順番で選んでいけばよいのでしょう。
ということで、少し整理をしてみます。
すこし整理しただけでもこれぐらいあります。
今日は、まず戸建て住宅の種類からお話します。
初めて家づくりを考えた方が「家を造る人、会社」のイメージって何でしょう?
大工さん?
近くで見かける工務店?
折込チラシで見かける不動産屋さん?
住宅展示場に建ってるモデルハウス?
テレビコマーシャルでよく見る○○ハウス?
なかなかピンとくる方の方が少ないのではないでしょうか。
実は、一言で「戸建て住宅」といってもその種類は様々です。
そして、その種類によってそれぞれ特徴があります。
家づくりの第一歩は、この「戸建て住宅の種類を理解する」
事だと思います。
大まかに分けると、戸建て住宅を扱う住宅会社は5つに分類できます。
分譲戸建て住宅
ハウスメーカー
工務店ローコスト住宅
工務店自由設計
設計事務所オーダー住宅
です。
順に説明していきましょう。
いわゆる、「建売住宅」とか「売り建て住宅」、また「建築条件付き住宅」と呼ばれるものもその仲間に入るでしょう。ここでいう、「分譲」とはあらかじめ土地を用意し建物とセットで売るという意味で、不動産業者系の会社が多いです。建物にこだわるというよりは、どちらかといえば土地売りが主体。大きな土地を購入して住宅地に開発工事を行います。
「建売住宅」の場合は家も先に建て、完成した段階で販売に出されます。
購入する方としては、出来上がったものを見てから判断できるのでわかりやすいです。
「売建住宅」は大体の仕様は決まってるけど、まだ未着工で、契約者が決まってから細かい部分を打ち合わせるものです。といっても、クロスや扉など建材の色ぐらいであまり大きな変更はできません。
このような、分譲戸建てですが、土地と建物をほぼ同時に決めれるので、引っ越しまでのスピードは速いです。
また、価格も比較的安価です。
その反面、どちらかというと、土地(立地)に重点を置く方向け。建築にこだわりたい方には物足りないでしょう。販売する方も、売りやすさから価格を抑えているため、性能面では不安が残る場合も多いです。
この分譲戸建ての仲間ともいえるのが「建築条件付き住宅」
これは土地を契約した後に一定期間の間に、指定の工務店で建築契約をしないといけないという条件付きの住宅です。売り建て住宅に比べると多少は建物に対する好みを聞いてはもらえますが限定的です。建物にこだわりたい方にはあまり向いていないでしょう。建物よりも土地(立地)が優先で、それさえ満足できればあとは多少妥協できるという方に向いています。
住宅会社というと、イメージにまず浮かぶのがこのハウスメーカ―。
多くは住宅展示場にモデルハウスを建て、テレビコマーシャルで知名度も抜群なところが多いです。
旧財閥系の会社も多く、信用度は抜群、ブランド価値も高いです。実際に建てているのはその地域での特約工務店であったりするので、よく現場に行くと、ハウスメーカーの人間は営業、設計、現場監督までで、実際に作ってるのは地域工務店である場合も多いです。さすが大手だけあり、工程管理などはしっかりしています。
ただし、値段もそれなりに高く、大量の広告費や住宅展示場の家賃、色々な経費が掛かっているので同じ品質ならば後述する工務店の方が安く建てられるところも多いです。
ハウスメーカーごとに様々な商品シリーズがあり、基本的にはそれから選ぶ仕組みなので、あまり自由な設計は難しいですし、選ぶ素材、建材も、案外と制限がかかります。(自分の好みのドアやキッチンを入れようとしても断られる場合もしばしば)
どちらかというと、ブランド志向、大手志向の方向けで、自分の好きなこだわりの家を建てたいという方には不満が残るかも。
その地域、地域に根差して活動をしているのが工務店です。
そのなかでもローコスト志向のところは、使う素材やプランなど、標準化を進めて徹底的に価格を抑え、数をこなすことで経営を成り立たせようという戦略を持っています。
折込チラシで「新築一戸建てが780万円から!」というのを見られたことはありませんか?
もちろん、それ以外にいろいろな諸経費がかかったり、オプションの追加が必要だったりでその金額通りに建てれることはありませんが予算のあまりない方でも取り合えず一戸建てを持つことはできます。
ただし、ローコンスの反面、家の大切な性能面を犠牲にしていることも多いので、高性能な集合住宅を選ぶか低性能でも戸建てかをよく考える必要があると思います。
なにがなんでも戸建て住宅が良いとは限りません。
地場の工務店の中でもかなり自由にお客さんの要望を取り入れた設計をしてくれるところです。最近は性能も追及しているところが多く、いわゆる高気密高断熱で高耐震な住宅を得意としているところも多いです。
同じようなグレードの建物をハウスメーカーで建てることを考えればかなり割安に建てることができます。
設計の方も、自由設計工務店のなかにはいわゆるアトリエ建築家と提携して基本プランを描いてくれるところもあるのでそういうとことが見つかればかなりこだわったマイホームの実現が可能。
ただ、ハウスメーカーと比べると会社の規模や歴史、保証体制などで不安に感じる場合もあるので、その会社がハウスメーカー並みの完成保証とかメンテナンス保証をちゃんと制度として持っているかどうか、確認しておく方が良いでしょう。
究極のこだわり住宅を建てたい方向け。
いわゆるアトリエ建築家として活躍している方が多いですが、最近では省エネ性能の高い、いわゆる「パッシブ住宅」を得意としている設計事務所もあります。自分たちがどんな家を建てたいかによってどの設計事務所が合うのかが変わってきます。家づくりに対して、建築主にもしっかりとしたポリシー、考え方が求められるのがこの設計事務所オーダー住宅です。
上述していたほかの戸建て住宅と違うのは、気に入った設計事務所があれば、まずそこと設計契約を結ぶという点です。多くの設計事務所は建築主の希望をヒアリングし、それをもとにプランを作成してプレゼン。気に入ったら基本設計をお願いして簡単な図面を描いてもらいます。この段階もクリアしたら次は実施設計。細かな寸法まで落とし込んだ図面を描いてもらいます。
ここまで来て初めて工務店の選定作業に入ります。多くは、設計事務所が推薦する複数の工務店に見積もりを取り、どこにするかも設計事務所からアドバイスをもらって契約をします。
つまり、家を建てる人から見ると、設計事務所との設計契約と工務店との建築請負契約の2本立てになる訳です。
工事が始まると、設計事務所はお客さんの代わりに工事現場をチェックして図面通り工事が行われてるかどうか見ます。これが「工事監理」という業務で、設計料とは別に監理料が発生します。
大変な手間と金額もそれなりにかかりますが、それでも自分のこだわりの家を建てたいという方には一番の選択だと思います。
いかがでしょうか?
一口に「戸建て住宅」といってもその種類がたくさんあることに驚かれたのではないでしょうか?
どれが一番良い!というものではなく、家を建てたい人の理由や時期、きっかけによってどれが最適かは変わってきます。
次回は「数値で性能を判断する」です。
お楽しみに!
「初めての家づくり基礎講座」目次
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大阪の建築家住宅はアールプラスハウス大阪南港(リーフアーキテクチャ)
株式会社リーフ 代表 猪倉 厚
1級建築士・宅建士・インテリアコーディネーター
住宅会社選びの「モノサシ」を身に付けよう!
4月13日(土)開催「後悔しないための賢い家づくり勉強会」
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