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家づくり基礎講座③ 住宅会社の選び方 デザインと間取り

大阪市で高性能デザイン住宅の、アールプラスハウス大阪南港(リーフアーキテクチャ)の猪倉です。

前回は

「1.住宅会社はどう選ぶ その2 数値で性能を判断」

についてお話させていただきました。

今日は

「1.住宅会社はどう選ぶ その3 デザインと間取り 」

についてお話させていただきます。


デザインと間取りは見た目だけなのか?

さて、「住宅会社を選ぶ」基準としてデザインと間取りを持ってきたことに、?と思われる方も多いのではないでしょうか。

いっぱんにデザインや間取りというと見た目だけの問題であり、性能とあまり関係ないようにとらわれる場合もおおいです。

しかし、実はデザインや間取りと性能の間には密接な関係があるのです。

インスタやネットで様々な情報が手軽に入るようになった現代。

しかし、住宅のデザインや間取りには写真だけではわからない様々な工夫によって快適さを成立させています。

見た目だけで住宅を選んだものの、あとあと後悔することの無いように、

気を付けるべき事柄をまとめてみます。


最近はやりの「軒ゼロ」デザイン?

日本の伝統的な住宅デザインというと、軒が深く、その下に縁側があり、半外部半内部の空間があって、そこでお茶をすすりながら庭を眺めるというものがあります。

下は私の好きな京都大原の宝泉院。

お抹茶をいただきながら庭を眺めていると水琴窟の音がかすかに聞こえてきます。

この庇(ひさし)や軒(のき)は高温多湿な日本の住宅ならではのデザインといえるでしょう。

夏場の日照遮蔽の機能もあるパッシブデザインとも言えます。

かたや、最近、「軒ゼロ」のデザインの住宅も増えてきました。

言葉が示す通り、軒がほとんどない住宅のことです。

特に、敷地が十分確保できない都心の住宅地では多く見られます。

都心の狭い住宅地で深めの庇(軒)のデザインの家を作るとなると、隣地との空間が確保できず、足場が立てれなかったり、肝心の床面積が確保できなかったり、ということがあります。

そのような理由からも増えている「軒ゼロ」住宅。シンプルな形でコストも抑えれるのですが注意も必要です。

もともと、軒や庇は雨から家を守るためにつけられているもの。軒の出のある家に比べて、軒ゼロのデザインは雨対策に気を付ける必要があります。

また、屋根の中の通気も確保されていないと、野地板(屋根材の下にある板)の中に湿気が入った場合、逃げ場がなく、腐りの原因となり、台風の際に最悪、屋根が吹き飛んでしまいます。

最近の大型台風で屋根が飛ぶ理由は多くの場合、野地板の腐食により、

剥がれやすくなっている場合が多いのです。

きちんと耐久性に気を使ってる工務店では、軒ゼロ住宅を施工する際に、専用の通気部材を使用しています。

弊社でも採用しているのがこちら。

日本住環境さんが出されている「軒ゼロ」

いたずらに流行りのデザインだからと言って、形だけを真似して作られている住宅があるのも残念ながら事実です。

軒ゼロデザインで家を建てる場合はきちんと専用部材を使い、
雨や耐久性の対策がなされているかどうかを確認することが大切です。


リビング階段や大きな吹き抜け

リビングの上の大きな吹き抜けや、その中に美しくデザインされた階段。

吹き抜けは1階と2階の空間をつないでくれ、天井高も高くなるのでゆとりも生まれ、コストが許せば、ぜひ取り入れたい空間です。

階段も、従来の住宅のように、玄関ホールにあって、子供さんが帰ってきてすぐに2階に上がってもキッチンにいるお母さんが把握できない、なんてことの無いように、リビングに設置される場面も増えてきています。

ご家族のコミュニケーションも取れ、見た目にもカッコよい吹き抜けとリビング階段。

ぜひ、取り入れたいものですね。

しかし、こちらも写真の見た目だけで選ぶと後後、後悔する羽目になることもあるのです。

この写真のような大きな吹き抜けとリビング階段を作るには建物の

断熱性能と気密性能がハイスペックであること。

が何よりも大切です。

具体的に言えば、断熱性能はHEAT20のG1以上、気密性能はC値1未満あたりでしょう。

断熱性能が2020年省エネ義務化(するはずだった)基準にも満ちておらず、

気密性能も実測しないからわからない、

なんて工務店では採用しないほうが賢明です。

そのような工務店で上の写真のような吹き抜けを作ってしまうと

夏は暖気が2階にたまり、暑くて居られなくなる。

冬は2階から冷気がどんどん降りてきて、暖房しても全く効かない。

なんてことになってしまします。

特に冬場の冷気の流れはすさまじく、カーテンなどでふさいでも揺れるほどです。

大きな吹き抜けやリビング階段を希望する場合は
必ず工務店の断熱気密工事のレベルを確認しましょう。


間仕切りのないオープン間取り

同じように、間取りのタイプにも住宅の性能は大きく左右されます。

昔、よくあった住宅の間取りは、玄関があって廊下があって、その廊下に各部屋がつながっている、「ぶどう型」というものが多いです。

最近は、廊下自体があまり見られなくなり、玄関ホールからすぐに見通せるLDKという「りんご型」と呼ばれる間取りが増えてきました。

「ぶどう型」の間取りがなぜ生まれたかというと、昔の住宅は断熱も気密もほとんど考慮して作られておらず、暖房や冷房は各部屋でとる必要があったからです。

真冬、暖かいリビングから寒い廊下に出て、寒い脱衣室で服を脱ぎ、暑いお風呂に入って心疾患やヒートショックという事故にあうのもこの「ぶどう型」間取りが多かったからなのです。

「りんご型」の場合は、やはり断熱、気密性能がハイスペックであることが条件です。

十分に断熱性能、気密性能が確保されている住宅では家全体をエアコン1台、多くても2台で賄うことができます。

廊下のスペースがないので、「ぶどう型」よりも床面積が狭くても狭さを感じさせないのが「りんご型」の特徴です。

逆に、住宅雑誌見て気に入ったからと言って、断熱気密性能の悪い住宅で「りんご型」間取りを取り入れると大変な目にあってしまいます。

オープン間取りを希望される場合も必ず
工務店の断熱気密工事のレベルを確認しましょう。

 

いかがでしょうか?

見た目だけだと思っていたデザインや間取り、実は性能と大変密接な関係があるのです。

「インスタ映え」が取りざたされる昨今ですが

目に見えない部分もしっかりと確認されることが大切ですね。

さて、次回は「メンテナンス」です。

お楽しみに!

「初めての家づくり基礎講座」目次

1.住宅会社はどう選ぶ
1.そもそも、戸建て住宅の種類とは
2.数値で性能を判断する
3.デザインと間取り
4.メンテナンス(各種保証など)
5.インテリア
2.家づくりのきっかけ
3.いつ建てるのが一番良いのか
4.理想の家づくりとは
5.家づくりの予算
6.土地は探さない
7.あなたを応援してくれる人は


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株式会社リーフ 代表 猪倉 厚
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