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はじめての家づくり

2025年の家づくり My First Place

初詣 観心寺から京都へ

あけましておめでとうございます。リーフの猪倉です。

今年のお正月は久しぶりに家族が揃い、元旦は地元の名刹観心寺へ初詣。

2日目は京都までお墓参りに。

時間があったので足を延ばし、大原のお気に入りの寺院巡りをしてきました。

1月4日より本年の業務をスタート。今年もよろしくお願いいたします。

河内長野市の名刹 観心寺
京都大原の宝泉院
宝泉院額縁庭園 手前の竹筒は水琴窟
三千院の苔庭

さて、新たな年、2025年、令和7年となり、家づくりを取り巻く環境もいろいろな変化が起きてきました。

今回は2025年に新築、リノベーション、リフォームを予定されている方へ知っておくべき情報をお届けしようと思います。

2025年の家づくり①法改正に備える

毎年、多少の法改正のある建築基準法ですが、今年は大きな変更があります。2025年4月1日以降に着工となる工事が対象です。それぞれ正しく理解し、準備しておきましょう。

省エネ基準義務化

今までは推奨基準はあっても義務ではなかった省エネ基準がこの4月からようやく義務化されます。義務化といても大阪などの6地域で断熱等級4(Ua値0.87以下)という、はっきり言ってレベルの低いもの。大切なのはわずか5年、2030年には最低基準が断熱等級5(Ua値0.6以下)に引き上げられるという事。また、今年から設けられる新しい補助金の中には断熱等級6以上が条件のものもあります。これから新築をされる方は少なくとも断熱等級6をクリアするように考えておくことをお勧めいたします。

構造関係規定の見直し

今年改正される建築基準法では構造関連の規定の見直しもあります。その中で一般住宅に影響が大きいのが、確認申請時に構造関係書類の提出も義務となる、というもの。

多くの方は驚かれるかもしれませんが、今まで、構造のチェックとその図面(資料)の保管義務はあったものの、提出義務までは無かったため、誰が建築物の構造をチェックしているのかという部分があいまいでした。

それがこの春から提出が義務化され、審査する側も今までとは比較にならないくらい時間がかかるため、審査機関が大幅に伸びることも予想されます。

また、今回の改正は許容応力度計算などの構造計算を義務化するものではなく、従来からある仕様規定で足りるのですが、これを機会に許容応力度計算で耐震等級3を取得するところが増えてくるかと思います。

今後、新築を検討されている方はこの「許容応力度計算で耐震等級3」を標準仕様としている建築会社さんを選ばれることをお勧めいたします。

リノベーションの制限

中規模の改装改築など、リノベーションと呼ばれる工事の、確認申請が必要になる範囲が広がります。キッチンやトイレ、お風呂の交換、手すりやスロープ、構造上重要でない間仕切壁などは対象外ですが、屋根、壁、床、階段など、構造に係る部分は対象になる場合とならない場合があります。今までよりも手間がかかり、費用も掛かることになるかと思いますが、きちんとした建築の知識のないリノベ会社がいい加減な工事をすることを防ぐことにもなります。

従来はスケルトンリノベーションでも確認申請が不要で、再築不可の場所でも建てられたのですが、それが基本的には出来なくなる一方で、様々な緩和措置も検討されています。細部についてはまだまだ国交省も検討段階にあるようなので、工事を検討する段階で、資格を持った建築士などに事前に相談することが大切です。

2025年の家づくり②新しい補助金をチェック

毎年、名前を変えて出される補助金ですが、2050年に主役になる補助金の名称は

「子育てグリーン住宅支援事業」になりました。

国交省、経産省、環境省の3省連携の事業となります。

新築対象

このうち、新築向け補助金は次の3つとなります。

GX志向型住宅(全ての世帯が対象)

特に性能の良い住宅に与えられる補助金です。

補助額は160万円で、性能の要件は

①断熱等級6以上
②再生可能エネルギー除く1次エネルギー削減率35%以上
③再生可能エネルギー含む1次エネルギー削減率100%以上

となります。

かなりハイレベルの内容なので、設計段階から打ち合わせを綿密に行う必要があります。

緩和措置もありますので詳しくは別ブログにて解説いたします。

長期優良住宅(子育て若者世帯が対象)

補助額は建て替え前に居住していた住宅を除却する場合が100万円

そうでない場合は80万円となります。

ZEH水準住宅

補助額は建て替え前に居住していた住宅棟を除却する場合が60万円

そうでない場合は40万円となります。

リフォーム対象(戸建向け)

先進的窓リノベ2025事業

補助額200万円(補助率1/2まで)

一昨年から続く、高性能の断熱窓リフォームへの補助金です。

いろいろな種類がありますが、一番採用されていて取り組みやすいのが内窓設置。

室内の環境が劇的に変わります。

給湯省エネ2025事業

補助額は10万円台(エコジョースなど)

13万円台(エコキュートなど)

20万円台(エコワンなど)

など、給湯設備の入替え時にお勧め。

子育てグリーン住宅支援事業

補助額は60万円か40万円。

行う対象の工事種類によって変わります。

2025年の家づくり ③価格高騰に備える

5年前のコロナ禍をきっかけとしたウッドショック。

それに続く価格高騰で、注文住宅の建築コストは5年前と比べ30%ほど値上がりしました。

価格高騰はまだ続いており、2025年3月にも、大手建材メーカーから値上げの通告が来ています。

よく「家を建てるタイミングはいつが良いか」というご質問を受けますが、少なくとも、価格の面だけでいえば「一日でも早く」が答えになります。

また、土地価格は基本上昇していますが、明暗も分かれてきています。

今までは、駅徒歩圏だけど周辺環境がいまいちな土地と、駅からバスに乗るけど周辺環境は良好な土地の場合、後者の方が土地価格は高かったのが、最近は利便性が環境を上回るようになり、駅徒歩圏の土地価格の上昇が著しいです。

それに比べると、駅からバスなどに乗らないといけない地域や、そもそも、駅が大阪中心地より離れてる地域では時価の下落が目立っています。

2025年に家づくりをお考えの方は最初に優先順位をどうするかをはっきりさせておくことが今までより一層大切になってきます。

今後少なくとも30年は住宅の質や資産価値を維持しようとすると

①断熱等級6以上(できれば6.5程度)
②許容応力度計算の耐震等級3
③長期優良住宅、ZEH住宅の認定取得

が必要だと考えます。

取得住宅のレベルをそう考えた場合に優先順位別のアドバイスが以下の通りです。

立地も環境も両立したい方

大阪南部ですと、建物土地諸経費を含み6000万円前後の予算が必要です。当然予算には限りがありますから、予算内に抑えるためには土地や建物のコンパクト化が必須となります。建物は30坪を基本に26、28坪あたりから最大32坪ぐらいまでで考えられる方がいいでしょう。

立地優先の方

土地の面積はさらにコンパクトに(30坪以下)で考える必要があります。場合によっては中古住宅や中古マンションの性能向上リノベーションも視野に。ただし、価格が安い余り、2025年省エネ基準義務化ギリギリクラス(断熱等級4)の建売を買うのはお勧めしません。2030年には断熱等級5が義務基準になるのはもう決まっているので、たった5年で「既存不適格建築物」になってしまいます。

環境優先の方

土地は郊外に。駅からはバスや自家用社でのアクセスを基本に考えて下さい。そうすれば1000万円前後の土地がかなりあります。建物土地合わせての予算も、場合によっては4000万円前後から可能です。注意すべきは老後の時の出口戦略です。車が運転できなくなったときに、都心部のマンションに引っ越すとして、若い時に建てた建物をどう処分するか、まで考えておくことも必要です。

My First Place


今年、2025年に家づくりをお考えの方へのアドバイスをまとめてみましたが、最後に。

家づくりは目的ではなく手段です。

断熱気密耐震といった性能も

外観やインテリアのデザインも

それぞれの素材が生み出す質感も

目的達成のための手段でしかありません。

目的はご家族それぞれで異なってくるかもしれませんが、

私が一番思うのは「家族のFirst Place」になることです。

「First Place」(一番の場所) すなわち

「一番帰りたくなる場所」

「一番くつろげる場所」

「一番居心地の良い場所」です。

親にとっても子供にとっても家を「自分たちのよりどころ」とすることが

自分の家に対する、はたまた、家族に対する愛情になるのではないかと思います。

そのような家で、ご家族が幸せに暮らす場を私たちは造ります。

親はどこよりもい居心地がいい場所に早く帰ってくる。

子たちはどこよりも安心できる場所に帰ってくる。

子供たちが大人になって巣立っても、常に心の中に

「帰ることの出来る場所、無条件で自分を受け入れてくれる場所」

があることが大切です。

家づくりには土地の立地や環境、建物の性能や規模、そしてもちろん資金計画など、

様々な解決しないといけない問題がありますが、

迷った時にはこの家づくりの基本理念ともいえる

「My First Place」を考えて見られてはいかがでしょうか。

これから家づくりをご検討される方にすこしでも届けば幸いです。

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