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高性能住宅とインテリアを考える ~2

大阪の高性能注文住宅、リーフアーキテクチャの猪倉です。

少し前に描いていたブログ

高性能住宅とインテリアを考える ~1

の続編です。

前回は、日本と欧米のインテリアに対する比較から、その原因は住宅の寿命にあるのではないかというお話をしてきました。

30年ごとに建て替えを繰り返すような日本の住宅では、インテリアに回せる予算が生まれない。

中古ストック市場が充実している欧米だと、高性能で良質な中古住宅を安価で手に入れることで予算をインテリアに振り向けれるのでは、という考察です。

今回は、日本の住宅が高性能化するとインテリアはどう変わるのか、について考えていきたいと思います。


高性能住宅とは

耐震性能

話の前提になる高性能住宅とは何でしょうか。まず、その言葉から考えてい見ます。高性能と聞いて多くの方が思い浮かべるのが耐震性能ではないでしょうか。日本の建築基準法では何回耐震基準の見直しがされてきました。現在では震度6程度の地震でも倒壊しないレベル(耐震等級1)が事実上義務化されており、損壊もしないレベルの耐震等級3の住宅も増えてきました。

断熱性能

耐震性能に比べて立ち遅れているのが断熱性能。実は2020年に省エネ基準が義務化される予定だったのですが、なぜかしら見送りになりました、実は日本の断熱性能は欧米や韓国・中国と比べてもはるかに遅れています。日本の多くの住宅は英国などでは基準法違反になってしまいます。ヒートショックでなくなる方は交通事故による死亡者の約4倍もあるのです。ところが、耐震に目を向ける機会は多くても断熱性は案外と後回しにされてきました。断熱性能を高めるということは、長い期間で見ると光熱費の削減につながりお財布にも優しい、またそこに住むご家族の健康を守ります。大げさな話ですが、地球全体でみるとCO2の削減にも貢献し、地球温暖化による異常気象が頻発している状態から地球を守ってくれるのです。

高気密

しかしどんなに性能のよい断熱材を分厚く入れたところで、隙間だらけの家では何の効果もありません。住宅の気密化は「息苦しくなる」など言われますが、じつは逆です。建築基準法では家の中の空気が2時間に1回入れ替わるように換気計画を義務づけていますが、隙間が多いと計画通りの換気ができなくなり、よどんだ空気がそのままになってしまうのです。この気密性能はC値という言葉で表され、1.0を切ることが目安となっています。(家全体の隙間がはがき1枚分ぐらいの大きさ)

インテリアと関わってくる高気密高断熱

このように、一口に高性能といっても様々な要素がありますが、こと、インテリアとの関連性でいうと、「高気密高断熱」が影響が大きいと考えています。それは、住宅の中でのご家族一人一人の行動と密接に関係するからです。以降はその考察を深めていきたいと思います。


各部屋の温度差が無くなる。

「高気密高断熱住宅」の一番の特徴は、「各部屋の温度差が無くなる」ことです。

従来の住宅では、リビングや寝室などの居室にエアコン、ストーブ、こたつなどと言った局所暖房の機器が据え付けられていました。居室はそれである程度の暖かさを確保できますが、ドアを開けて廊下や玄関先に出ると寒さが身に沁みます。

トイレや洗面室といった部屋も暖房がない場合が多く、真冬などは住宅の中でかなりの温度差を体験する羽目になっていました。

高性能住宅の場合、この温度差がほとんどなくなります。玄関から廊下、居室に至るまでほとんど同じ室温で暮らせます。

そうなると、部屋間の移動にもストレスを感じなくなるでしょう。こたつや床暖房のあるスペースにじっとしていたのが、お部屋のどの場所でも快適な空間になります。

例えば、子供部屋に閉じこもって勉強していた子供たちも広いダイニングテーブルで勉強することが苦にならなくなります。また、2階の廊下などを広くとってファミリースペースとして共用のデスクを設け、そこで勉強してもよくなりますね。

必然的にこたつなどの局所暖房の家具は少なくなっていくことでしょう。

高性能住宅が増えることで、住宅の中で場所の制約を受けなくなりますのでパーソナルスペース用だった家具がパブリックスペース向けに形を変えていくことがこれから増えていくのではないでしょうか。

奈良市M邸 2階の廊下に設置されたデスクスペース


オープンな間取りになる。

もう一つの特徴は、「オープン間取りになる」ということです。無断熱に近い住宅では、各部屋で仕切っておかないと暖房が聞かなかったのですが、高気密高断熱住宅はほぼワンルームに近い間取りも可能です。

そうなると、各部屋の見通しが良くなりご家族のコミュニケーションも良くなってきます。

キッチンもオープンキッチンが当たり前になり、奥様が家事をしながらリビングの旦那様とお話を、といった場面が増えてくるでしょう。

そうなると、キッチンやキッチン収納家具もインテリアの一部としての役割が増してきます。今まで以上に、家具インテリアとしてのキッチンのデザインが求めれれるでしょう。

リビング家具とコーディネートされたキッチンやキッチン収納家具が標準化されていくのではないかとおもいます。

和歌山県岩出市O邸 家具とコーディネートされたオープンキッチン


家づくりとインテリアを同時進行で考える

しかし、いくらそのような変化が可能になっても家づくりとインテリアをバラバラで考えていては元も子もありませんね。

高性能住宅だからこそ、実現できるインテリアのレイアウトやデザインの選択などは、家づくりの初期の段階から並行して考えておく必要があります。

これから家づくりをお考えの方は是非、住宅とインテリアを総合的にアドバイスできる専門家、または会社を見つけてみてください。

失敗しない家づくりのために、ご参考になれば幸いです。

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株式会社リーフ 代表 猪倉 厚

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