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大阪の高性能注文住宅、リーフアーキテクチャの猪倉です。
すっかり夏めいたこの季節。3月からほとんど休みが取れていなかったこともあって、先月後半、少しお休みをいただき、沖縄まで行ってきました。同行者はもう20年近く付き合いのある同業の友人たち。気の置けない仲間というものはありがたいものです。
関空から那覇空港へ。那覇空港から本島中部の西海岸にある恩納村に入り、2日間のダイビング。3日目は那覇港からボートで慶良間方面へ遠征。海中は様々な魚が産卵期を迎えとても活発でした。
そして最終日に訪れたのが本島南部の知念半島からフェリーで30分のところに浮かぶ「神の島」久高島(くだかじま)でした。
2年前に沖縄を訪れた際、南部のセーファー御嶽からみた久高島がとても印象深く、いつか上陸したいと思っていたのです。
2年前に訪れた時の斎場御嶽(せーふぁうたき)
斎場御嶽から望む久高島
沖縄は八重山諸島を含め、何回も訪れていますが、この久高島は沖縄本島から至近の距離にあるのにもかかわらず、雰囲気は全く違って、静かな、ゆったりとした時が流れる島です。波照間島の雰囲気に近いですが、人はずっと少ないのです。
沖縄では昔から女性が巫女として神事をつかさどっていたということですが、近年になるにつれその風習は薄れ、久高島にはまだ色濃く残っているということ。島の各所にある、御嶽(うたき)は立ち入り禁止のところも多く、最北端にあるカベール岬は干潟がとても美しいのです。
少し海に浸っていたのですが、まさに「禊ぎ」をしている間隔。心と体が浄化されたような感を覚えます。
火ペール岬のタイドプール
島の南側、港近くのメーギ浜は気軽に海水浴のできる浜。とてもきれいな水で、シュノーケルの道具を持ってこなかったことを後悔しました。
久高島を含む、沖縄では南の方角を「ニライカナイ」と言って、命の故郷、始祖のやってきた方向という信仰がありますが、私の故郷である串本の近く、熊野にも、南方洋上に極楽浄土があり、仏僧が船で目指したという「補陀落渡海」の伝承が残っています。
久高島の海に浸り、なにかしら懐かしさや落ち着きを感じていました。この久高島に残る「ニライカナイ」信仰と熊野・串本の「補陀落渡海」との間には、遠くフィリピンなどの方角から黒潮の流れに乗ってやってきた先祖たちのDNAを共通して受け継いでいるのかもしれません。
島を離れる直前にフェリー案内所の売店に置いてあった本。
一気に読みました。島を訪れる前に読んでおくと、より一層理解が深まると思います。
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