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Column コラム

BINGO OPEN FACTORY ②

1級建築士で宅建士、リーフの猪倉です。

前回の続きです。

福山市の心石工芸さんを出発し、一路、府中市へ。福山市から府中市は約1時間程度の道のりです。

府中市に入ったのはちょうどお昼ごろ。まずは腹ごしらえという事で、府中に来たら訪れるご飯屋さんへ。ここは初めて来てから30年近くになりますが、当時から日本海から運ばれてきた新鮮な烏賊料理が名物。お店のなかにあるプールのようないけすにも何匹もの烏賊が泳いでいました。

でもいただいたのはお得なお昼定食(笑)

お昼ご飯のあとは早速府中のメーカーさん回り。最初に前回、行けなかった高橋工芸さんへ。ここは予約してなかったのですが、フリーでショールームの見学だけさせていただくことができました。以前は書棚を中心に箱物、棚物をたくさん製造されていましたが、今ではほぼオーダー家具対応の路線に移られているようでした。

若葉家具

高橋工芸さんを出た後は若葉家具さんへ。こちらは家具建築デザイナーの小泉誠さんとコラボして素敵な家具を作られているメーカーさんです。社屋もとてもお洒落です。

ショールーム内で目を引くのは椅子のコレクション。

「椅子は最小の建築」という言葉があるように、デザインだけでなく、構造的にも成り立たせないといけない椅子は家具の中でも難しい、その分やりがいのある分野でいろいろなデザイナーさんが家具メーカーさんと組んで椅子の開発に取り組んでおられます。

椅子のオーダーの難しいところはロット数。

細かいパーツの集合体である椅子は、そのロット(1回の生産当りの製造数)が数十脚と、下図が要求されます。キッチンやキャビネット類などいわゆる箱物と比べて取り組むハードルが高くなる所以ですね。

ショールーム内には造作家具的なしつらえも。こちらは杉の角材を使ったカウンター。

杉板張りの壁にウォールナットの板がくっついていたので何かと近づいてみると・・・

なんと、分電盤のふたでした。建築にも応用できるヒントがいっぱいです。

こちらはリビングボードの上に置けるようにコンパクトにデザインされた仏壇。最近は「メモリアルキャビネット」と呼ばれることもあるようです。中に備わっている仏具は富山県高岡市の

ショールームの中では若葉家具さんと家具産地府中の歴史が説明されていました。

日本の家具産地はその産地ごとに出自となる家具を持っており、府中の場合はそれがタンスでした。

いまでは姿を消しましたがかっては結婚時に婚礼たんすをはじめとする家具類を一式そろえるという習慣があり、多くの家具販売店の売上の中心でした。

最盛期は府中市も多くの婚礼タンスメーカーでにぎわい展示会の際は日本全国から多くのバイヤーが詰めかけ、にぎわいました。

それが2000年ごろから急速に需要が下がり、多くの工場が廃業になったり、タンス以外の他の家具に転換したりして今に至っています。

生き残った家具メーカーさんの中にはこの若葉家具さんのようにデザイナーとコラボし、デザイン性を高めてリブランディングに成功したところもあります。

かって婚礼タンスでにぎわった府中の町を知る身としてはその栄枯盛衰を来るたびに感じます。

家具以外にも、木工技術を駆使した住宅用のパーツなども展示されていました。このような小物がインテリアの一部として住まいの中にあると、無機質なパーツに比べてぐっと暮らしの豊かさが増すような気がします。

日本全国から集められた器も展示されています。豊かな住まいを彩るのは住宅建築そのものだけではなく、その中の家具キッチンというインテリアだったり、様々なパーツだったり、使われる器だったりします。私たち住宅を扱う者としてはそれらを全体として提案できることが求められていると思います。

ショールームから一歩外に出ると気持ちの良い芝生広場が。ショールームの中だけでなくその周辺の環境もブランディングには大切な要素ですね。

若葉家具さんを見た後はいよいよ今回の主目的である松井木工案へ。
続きはまた次回のブログで!


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